目次
最初に
今回スタジオのインタビューをさせていただいたのは2022年12月にOPENしたSTUDIO JOMO。
自身がコスプレイヤーでありカメラマンでもあるジョモさんが製作したスタジオです。製作過程に起きたトラブルからスタジオのこだわりポイントまでお聞きしました。
インタビューを通じてジョモさんのスタジオやコスプレ・撮影に対する想いが伝わってきました。
是非最後まで読んでいただけると幸いです。
STUDIO JOMO インタビュー
友達がコスプレを卒業してから作っても意味がない
あきちゅん:―まずは、STUDIO JOMOのオープンおめでとうございます!
ジョモさん:ありがとうございます。
―まず最初にスタジオ立ち上げの経緯をお聞かせください。
元々は自分の家をスタジオにして、仲のいい友達を呼んで個人で楽しもうという構想があったんです。それを考えてるとドンドンあれもやりたいこれもやりたいっていう気持ちが出てきて、その内いつかやろう!って思ってたんです。けど、仲のいい友達がコスプレを卒業してからスタジオを作っても意味がないなぁって思い始めて・・・。
―構想自体はいつ頃からあったんでしょうか?
構想はどうでしょう・・・。Twitterで「自分のスタジオ作りたい!」と呟いてる内にいつの間にかできてた感じです(笑)
―構想からスタジオの立ち上げまでは割とスムーズに進んだんでしょうか?
そうですね、スタジオをやるか!と決めてからは割とすぐに動き出しました。
―やはりジョモさんもコスプレをしているからこそ、熱意のある内にやりたい!と言う事に繋がったんでしょうか?
はい!私自身コスプレもカメラマンもどっちもやってるので尚更・・・。SNSにはあまり写真を上げられてないんですが・・・!
―コスプレも撮影も楽しかったなーっていう思い出として使うんですね!(笑)
そうそういつも、楽しかったねー!って(笑)
なんですけど、段々と撮影でもこのシチュエーションが欲しい!あのシチュエーションが欲しい!っていう気持ちになってきて。例えば、関東のスタジオにはこのシチュエーションがあるのに関西のスタジオにはないとか。なのでますます自分が欲しいシチュエーションを作りたいなぁって!
―自分の理想のシチュエーションを形にしようと!
そうですそうです!それで作ろうと!(笑)
―行動力が素晴らしいですね(笑)
ちょうど会社も辞めてフリーランスになったので、時間にも割と余裕が出来たんです。今後またどう忙しくなるか分からないので今のうちに!みたいな。
―なるほど、色んなタイミングが重なったという事ですね。ではコンセプトとしては「自分の好きなシチュエーション」を集めたという感じでしょうか?
あ~そうかもしれません!「自分がコスプレイヤーとしてほしいシチュエーション」と「カメラマンとして撮りたいシチュエーション」の両方で考えました!みんなが楽しく撮影出来る最高のスタジオにしたい!っていう気持ちで作ってました(笑)
―それが一番ですよね!ではスタジオを作っていく中でこだわった箇所などあれば教えていただけますか?
スタジオ全体に言えることなんですけど、どのブースもめちゃくちゃ力を入れて作りました。
でもまだまだ小物や家具が少ないと感じているので、今後も追加していく予定です!もっとみんなに楽しんで貰えるスタジオになっていこうとしています。これで完成ではなく徐々に徐々にアップデートを繰り返していきます!
―まだ発展途上という事ですね。
そうです、まだOPENしたてなので・・・!(※取材日はOPENから1ヵ月程度)友達や家族、みんなのお力を借りて支えてもらってやっとOPEN出来た状況です(笑)
なんてブースを作ってしまったんだ!って(笑)
―インタビュー前に各ブースを覗かせていただきましたが、クオリティが高くて一目見ただけで力を入れられてるんだなと感じました。やはりここまでの完成度にするには時間もかなり掛かったのではないでしょうか?
そうですね、時間はすごく掛かりましたね。元々、部屋の模様替えもあんまりしない人間で、DIYもしたことなかったんです。部屋の片付けがすごい苦手で・・・(笑)そんな人間がブースを一気に4つも作ったので、てんやわんやで・・・。夏頃からスタジオ製作を開始してOPENまで半年かかりました。SNSで「大工仕事が~」って呟いていたので、周りからは何をしているの!?って言われてました(笑) ある程度出来上がるまでは周りにも内緒にしてたので・・・。
―すごいですね!その半年間はお一人で作業をされてたんですか?
たまに家族が壁塗りを手伝いに来てくれたり、看板の設置を手伝ってくれたりはありましたけど、内装に関してはほぼ私一人でやりました。
―これをほぼ一人で完成させたっていうのは驚きですね!
なかなか人にお願いするのが苦手な性分で、申し訳ないなって気持ちになっちゃうんですよね。人と一緒にやるのは嫌いではないんですけど、リーダーシップが取れない人間なので。
―どっちかというと職人気質なんですね。
そうですね・・・一人でコツコツと。友達からは夢中になると周りが見えなくなるから気を付けた方がいいよって言われるくらいで。
―やはりそういう所にこだわりが出ているんでしょうね。
それこそ陶芸家の様に…(笑)OPENしていないのにやり直したブースもあるくらいで。友達に来てもらってサンプル撮影したのに「やっぱりちょっと違うからやり直す!」って言ったりとか。
―ちなみにそれってどこのブースのどこの箇所なんでしょうか?
ドライフラワーのブースですね!あれはかなりやり直しました。上(天井)に飾っているドライフラワーの配置を最初はバラバラにしてたんですけど、写真で撮るとすごく寂しい感じになってしまって・・・。何かカメラで撮った時の「これだ!」みたいな、ベストショットの時のあの感じが全くなくて。なんてブースを作ってしまったんだ!って(笑)友達や家族は別にいいんじゃないの?って言ってくれたんですけど、ちょっとなぁ・・・っていう。
―製作者としては譲れない部分だったと?
そうですね、このブースじゃ盛れない!と思って。やっぱりスタジオって盛れる盛れないってあるじゃないですか。コスプレもやっているのでそこを感じてしまって。そこからドライフラワーの数を一気に増やして。それこそ倍くらいにしたんですよ。
―倍に!?
なのでドライフラワーを買う時間と加工する時間が足りなくて、そこから2ヵ月OPENが伸びて秋頃OPENの予定が冬になりました。
―そんな苦労もありつつ12月にOPENしたということですね。
はい、奇跡的に(笑)もっと計画性があれば早く出来たと思うんですけど。
―実際やってみないと分からない部分ってありますよね。
そうですね、壁塗りも思ったより時間が掛かりました。ダイナーブースの天井も元々は灰色?とかだったんですけど、カメラで撮影する時に光が全然反射しないなーっていうのがあって、それで天井も全部白に塗り直しました。その甲斐あってかストロボを使ったらちゃんと綺麗に反射するようになりました。首はバキバキになりましたけど(笑)そこはカメラマンとしてのこだわりが出ましたね。やはりカメラマンとしてもコスプレイヤーとしても撮りやすいスタジオにしたいなと。
―なるほど!ちなみにネオンブースに関してはこだわりはあるんでしょうか?
最初、全くネオンが足りなかったっていうのが・・・(笑)ネオンを15個くらい用意してて、いけるでしょと思って飾ってみたら、全然スカスカで・・・。で、スカスカの状態を見て「ん-これじゃないなー!違うなー!」って追加で倍にしました。
―(笑)。
ただそれでもまだ足りてないなーとも思ってて。少しづつ追加していきたいなとは思ってます。けど、どういうデザインのネオンがいいのか悩んでいるので、そこはお客さんの声を聞きながら、足していきたいと思います!
―製作以外で苦労した点とかはありますか?例えば立地の部分とか。
この物件に決めたのは実はすごく早くて。見た瞬間ここだ!ってなりました。あと、この物件は長屋なんですけど、元々は別々の家だったので「真ん中の壁を抜いていいならここ借ります」って条件付きで借りました(笑)
廊下の真ん中の天井がちょっと低くなっているのは元々壁があったからです。さすがに一人では間の壁を抜けなかったので、建築に携わった仕事をしている友達に手伝ってもらい壁を抜いてもらいました。
あと、夜中にベニヤ板を切っている時に、夜中だからノコギリの音を立てちゃいけないと思って、カッターで切ったりもしてました。
―ベニヤ板ってカッターで切れるんですね!?
切れたのですが、オススメはしません!それで自分の指も一緒に切っちゃって、結局病院へ行く羽目になっちゃったので・・・。
―そんな苦労もあったんですね・・・。
本当そんなことばかりしてしまい、周りのみんなにも沢山心配をかけてしまいました。
―作業を自分一人でするからこそのアクシデントというか・・・(笑)
本当に・・・。OPEN出来て良かったです(笑)
女性が使いやすいを意識して、お客様の近くにいたい
―ではそのこだわりで生まれたこのスタジオですが、意識した点を教えてください。
私自身が女性という事もあって、「女性が使いやすい」という点を意識しています。ですが、もちろん男性の事も考えていますよ!
例えば、トイレなんですけど男性と女性で別々にしたいなぁと思ってて。女性ならではのアメニティなどもありますし、それを置けるようにしたりとか。
―確かに男女別々というのはいいですね。完全に男女分かれてる所って意外と少ないですもんね。
大きなスタジオとかでないとなかなかないですよね。そこはやはり2軒分借りた価値はあるかなと思っています。
―アメニティにもこだわりがあるのでしょうか?
アメニティは、レイヤーさんがスタジオにあると嬉しいなぁっていう物も置くようにしました。例えば、ハンディミシンとか。
―ハンディミシン置いてるんですか?
そうです、リビングの所に置いてて。あとは安全ピンとか裁縫道具とかも置くようにしてます。ちょっと欲しいなぁ、あればなぁというものをレイヤー目線で考えました。衣装のほつれを直したりとかで使えるかなって。あと水道も自由に使えるので、撮影が終わった後、洗顔料を使って顔を洗ってもらう事も出来ます!(笑)
―洗顔も出来る!(笑)
自分がコスプレやってて思うんですよね。水道で顔洗いたい!って(笑)
―これは確かにめちゃくちゃ助かる(笑)
どうしても自由に水道が使えない所って多いと思うので・・・。なのでそういう痒い所に手が届けばいいなって。今後もそういった欲しいアメニティをお客様からお聞きし、増やしていきたいなと思っています。いけるものはドンドン増やします!
―ありがたい!
お客様の声の届く、近い所にいようと思っています!
寄り添える様にと言う事ですね。ちなみに今後の展望とかはありますでしょうか?
まだまだオープンしたてで何も分からない状況ではあるんですけど、本当に色んな方の力をお借りし、みんなに手伝ってもらって出来たスタジオなので、その部分を大事にしつつお客様の声も沢山聞いていける、もっともっといいスタジオにしていけたらなと思っています!
―ブースも増やしたりというのも考えているんですか?
ありますね!何か月おきにするかとかはまだ考えていないんですけど。徐々にブースを入れ替えて行きたいですね。
―じゃあここから更にアップデートしていくという事ですね!
はい!このスタジオの外観見た時、みんな「えっ?大丈夫?」ってなると思うんですけど、中は大丈夫と思っていただけるように、安心して来ていただけるようスタジオのクオリティを上げていきます!(笑)
―今でも十分大丈夫だと思います!(笑)。では、最後にこれを見ていただいている方にメッセージをお願いします!
関西になかったようなダイナーやネオンなど様々なシチュエーションが楽しめるスタジオです!外観に惑わされず(笑)足を運んでくださればと思います。価格も、少人数の方でもご利用いただけるように設定していますし、今後もお得なキャンペーンなども実施していきます。是非ご利用お願いします!
―しばらくはオープンセールという事でしょうか?
そうですね、今のところ(2023年)6月頃まではこの価格でやらせてもらおうかなと。正直このブースの数でこの価格はかなりギリギリではあるんですけども。
―実際、かなりお得ですもんね。
やはり少人数の方にも利用して欲しいという気持ちがありますので。Twitterを使ったキャンペーンで更に割引も適用されますので是非!
―皆さん是非ご利用お願いします。ジョモさんこの度はありがとうございました。
ありがとうございました!
最後に
取材を通して、ジョモさんの人柄であったり一人で作業をこなす職人気質な部分にも触れる事が出来ました。実際に各ブースを見させていただき、どのブースも細部までこだわったというのが分かる、非常にクオリティの高いスタジオだと感じました。コスプレイヤーとしてもカメラマンとしても撮影が楽しくなること間違いなしです。
また、少人数の方に向けて利用しやすい価格帯になっているのもオススメポイントです!
実際にジョモさんに各ブースを案内して頂いた様子はYoutubeにてUPしていきます!
~STUDIO JOMOさんの情報はこちらから~